保福寺峠

日程 2020/11/05
行程 長野県四賀村

保福寺峠(標高1345m)の地図

保福寺の地図

保福寺峠を通る東山道は
古来、都と東国、信州松本と江戸を結ぶ
重要な街道のひとつであった

ウォルター・ウェストン(1861-1940)が
明治24年(1891年)8月2日
人力車で上田から保福寺峠を越え
松本に向かった

丸山晩霞(1867-1942)が
吉田博(1876-1950)とともに
明治31年(1898年)6月から7月にかけ
「日本アルプス写生旅行」を敢行
飛騨方面まで巡り、帰途
松本から保福寺峠を越え上田に向かった

現在この林道(県道181号線)の
四賀村保福寺~青木村は
舗装されてはいるものの
細道難路である
人力車で通ったウェストンは
たいそう難儀したことであろう



 
曹洞宗 保福寺

山門の大きな草鞋(わらじ)は
青木村までの
難路旅路の安全を祈ったものであろう
ここから歩けば
青木村沓掛温泉まで20km
標高差500m、山道で5~10時間の行程だ


保福寺から見える北アルプス
常念岳~槍ヶ岳~大天井岳~燕岳


村社 津嶋神社


四賀村から保福寺の通りを過ぎ
最終の人家あたりで
左折して保福寺峠に向かう
しかし来年7月16日まで全面通行止の標識
行ける所まで行ってみることにする



保福寺峠への途中に「一遍水」がある
 
一遍水
 
一遍水は「一遍上人」が飲んだ水とされる


一遍水から見える北アルプス
霞沢岳~前穂高岳~奥穂高岳~北穂高岳




一遍水から、さらに登って行くと
保福寺峠に辿り着く

保福寺峠の手前数百メートルの所が
工事中で通行止

車を停めて保福寺峠まで歩く(徒歩約15分)


道路脇には積雪


保福寺峠

 


保福寺峠には、ウォルター・ウェストンの
「日本アルプス絶賛の地」の石碑がある
石碑の表面が磨いてあるので
北アルプスと青空が写っている


石碑の背には次のように記載されている
 

明治24年(1891年)8月
午後1時少し過ぎ
私達は人力車に揺られながら
上田町を擁している山囲いの
渓谷を横切って行き
保福寺峠を越え
松本に西走する道に沿っていた

(中略)午後6時
私達は海抜4500呎(フィート)の山頂に達した

それから、その山稜の割目の
左側に至る小さな円丘に立つと
私達の心引かれていたあの大連峰の全景が
突然眺められた

私達は思いがけなくその眺望に接したので
ただ驚嘆するばかりだった

「日本アルプス登山と探検」より
ウォルター・ウェストン著 岡村精一訳

ウォルター・ウェストン(1861-1940)
英国宣教師
明治21年から大正4年まで都合3回来日
日本アルプスを世界に初めて紹介した人であり
保福寺峠を越えたのは
明治24年(1891年)8月2日
と推定される

昭和61年10月(国際アルピニスト年)
四賀村・青木村建立


ウォルター・ウェストンの石碑の
背側から西方向を眺める

乗鞍岳~霞沢岳~前穂高岳~蝶ヶ岳~
奥穂高岳~北穂高岳~常念岳~槍ヶ岳
の山々が見える

これと同じ眺めを
丸山晩霞もウェストンも見ていた





乗鞍岳~霞沢岳


前穂高岳~奥穂高岳~北穂高岳
~大キレット~南岳~槍ヶ岳
蝶ヶ岳~常念岳~横通岳


保福寺峠にある、鳥獣供養塔


昔かつて一遍水にあった茶屋が
唯一の休憩場所で
途中の宿は無かった
大変な道には必ず馬頭観音の石碑があり
ここにもある
当時が偲ばれる


保福寺峠にある馬頭観音(2019年撮影)
十観山へ続く登山道

十観山1285mへの
トレッキングコースになっているが、
ここから
二ツ石峰1563m~入山1626m
~御鷹山1623m経由で
十観山へ行程9.5km


帰途、紅葉が綺麗だった

 
.
.

.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
<EOF>